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せどりの価格・ランキング推移の読み方|グラフから仕入れを判断する手順

店頭でバーコードをスキャンすると、その商品のAmazonでの価格が表示されます。しかし、 その数字だけを見て仕入れを決めると、売れない在庫を抱えたり、売る頃には値崩れしていたり といった失敗が起こります。

判断に必要なのは、今の数字ではなくそこに至るまでの動きです。この記事では、価格と ランキング、そして出品者数の推移から何を読み取るのかを解説します。仕入れ判断の 全体像は店舗せどり完全ガイドにまとめています。

なぜ「今の価格」だけでは判断できないのか

表示されている価格は、あくまでその瞬間の値です。次のようなケースは、今の数字だけでは 区別がつきません。

  • ずっと安定してその価格で売れている商品
  • たまたま今だけ高い出品者しか残っていない商品
  • 値下げ競争の途中で、これからさらに下がる商品

3つ目の商品を「今なら利益が出る」と判断して仕入れると、出品する頃には相場が下がっていて 利益が消えます。仕入れてから売れるまでには時間があるため、判断すべきは今の価格ではなく、 売るときの価格です。それを推測する材料が推移のグラフです。

ランキングの推移=売れた履歴

最初に見るのはランキングです。どれだけ相場が高くても、売れない商品を仕入れれば 在庫になるだけだからです。

ギザギザの1つが、売れた1回

ランキングのグラフは、多くの場合ギザギザした形になります。これは次の動きの繰り返しです。

  1. 商品が売れると、ランキングが大きく上がる(グラフが跳ねる)
  2. その後、売れない時間が続くと緩やかに下がっていく

つまり、跳ね上がりの回数がおおよその売れた回数跳ね上がりの間隔がおおよその 売れる頻度を表します。3か月で数回しか跳ねていない商品と、毎週のように跳ねている商品では、 仕入れてから現金化されるまでの時間がまったく違います。

動きのないグラフは「売れていない」

注意したいのが、順位の数字が良いのに、グラフがほとんど動いていないケースです。 これは過去に売れた実績で今の順位を維持しているだけで、直近は売れていない可能性があります。

順位の絶対値は、カテゴリーごとの出品点数の母数に左右されるため、そもそも横断的な基準に なりません。母数の大きいカテゴリーでの10万位と、小さいカテゴリーでの10万位は まったく別の意味です。数字ではなく、動いているかどうかで判断してください。

価格の推移=相場の安定性

売れていることが確認できたら、次に価格の推移を見ます。ここで見たいのは、その価格が 信頼できるかどうかです。

グラフの形読み方判断
ほぼ横ばい相場が安定している見込みが立てやすい
一定の幅で上下出品者の入れ替わりで揺れている下限の価格で利益計算する
右肩下がり値下げ競争が進行中さらに下がる前提で考える
急に跳ね上がった安い出品者が売り切れただけの可能性その価格を基準にしない

特に危険なのが最後のケースです。安い出品者が在庫を切らした結果、一時的に高い価格だけが 残っている状態を「高く売れる商品」と誤読すると、自分が出品した途端に元の相場へ引き戻されます。

利益計算は、直近の高値ではなく、繰り返し現れている価格帯を基準にするのが安全です。

出品者数の推移=これから起きる競争

3つ目が出品者数です。これは今の相場ではなく、これから相場がどう動くかを示します。

  • 増え続けている … 値下げ競争が始まる可能性が高い。売る頃には価格が下がっていると考える
  • 横ばい … 相場が維持されやすい
  • 減っている … 在庫が掃けている。価格が上がる余地がある

数そのものより向きが重要です。出品者が1人から2人になるのと、20人から21人になるのでは、 自分が参入したときの影響がまるで違います。

3つを重ねて読む

実際の判断は、3つの動きを組み合わせて行います。

ランキング価格出品者数判断
よく動く安定横ばい・減少仕入れの本命
よく動く安定増加中早く売り切る前提なら可
よく動く右肩下がり増加中見送り。売る頃には利益が消える
ほぼ動かない高い少ない見送り。売れるまで在庫になる

一番避けたいのが3行目です。売れてはいるが、価格が下がり続けていて、競合も増えている 状態で、グラフを見ずに今の価格だけで判断すると、まさにこの商品を掴みます。

よくある誤読

  • 順位の数字だけを見る … カテゴリーの母数が違うため、横断的な基準にはなりません
  • 直近の最高値で利益計算する … 一時的に安い出品者が切れただけの可能性があります
  • 短い期間だけを見る … セール時期や季節性に判断が引きずられます
  • ランキングを見ずに価格差だけで判断する … 売れない商品は、いくら価格差があっても在庫です
  • 出品者数を数としてだけ見る … 重要なのは増減の向きです

どのくらいの期間を見るか

基本は3か月程度、迷ったら1年の推移も確認します。

3か月では、直近の売れ行きと相場の傾向がつかめます。一方で、季節性のある商品や、 セール時期に大きく値が動く商品は、1年の推移を見ないと平常時の相場を見誤ります。 判断に迷ったときほど、長い期間を確認してください。

3つのグラフを、その場で重ねて見る

ここまでの判断は、価格・ランキング・出品者数という3つの推移を突き合わせる作業です。 店頭では1商品あたりにかけられる時間が限られるため、この確認に手間がかかるほど 回れる店舗数が減っていきます。

App Storeで配信中のセラーレンズは、この確認を1画面にまとめることを目的にした iPhoneアプリです。バーコードをスキャンすると、出品者ごとの送料込み価格の一覧に加えて、 価格とランキングの推移グラフ、出品者数の推移が同じ画面に並び、販売手数料や消費税を 差し引いた実質利益も自動で計算されます。画面を切り替えながら突き合わせる必要がありません。

現在はApp Storeからダウンロードして利用できます。なお、店舗仕入れと ネット仕入れの向き不向きは電脳せどりと店舗せどりの違いに まとめています。

よくある質問

ランキングのグラフがギザギザしているのはなぜですか?

商品が売れたタイミングでランキングが大きく上がり、その後は時間とともに緩やかに 下がっていくためです。この上下動が1回起きていれば、その期間に少なくとも1つは売れたと 読めます。逆に長期間ほとんど動きのないグラフは、順位の数字が良く見えても売れていない 可能性があります。

価格とランキングのどちらを先に見ればよいですか?

ランキングです。どれだけ相場が高くても、売れない商品を仕入れれば在庫になるだけだからです。 まずランキングの推移で売れているかどうかを確かめ、売れていると判断できてから、 その価格で利益が出るかを見る順序が安全です。

どのくらいの期間の推移を見ればよいですか?

3か月程度を基本にし、迷ったら1年の推移も確認します。短い期間だけを見ると、たまたま 売れた時期や値崩れした時期に判断が引きずられます。特にセール時期や季節性のある商品は、 1年の推移を見ないと平常時の相場を見誤ります。

出品者数はどう見ればよいですか?

数そのものより増減の向きを見ます。出品者が増え続けている商品は、自分が出品する頃には 値下げ競争が始まっている可能性があります。仕入れてから売れるまでには時間があるため、 今の価格ではなく売るときの価格で利益が出るかを考える必要があります。

グラフが読めれば必ず利益が出ますか?

出ません。推移から読み取れるのはあくまで過去の傾向で、今後を保証するものではありません。 新しい出品者の参入、メーカーの在庫状況、季節性など、グラフに表れない要因で相場は動きます。 推移は判断の精度を上げる材料であって、確実性を与えるものではないと考えてください。

まとめ

仕入れ判断で見るべきは、今の数字ではなく推移です。

  • ランキングの推移 … 跳ね上がりの回数と間隔が、売れた回数と頻度を表す
  • 価格の推移 … 繰り返し現れている価格帯を基準にする。直近の高値を基準にしない
  • 出品者数の推移 … 数ではなく増減の向きを見る。これから起きる競争を示す

この3つを重ねて読むと、今の価格だけを見ていたときには気づけない、売れているのに 利益が消えていく商品を避けられるようになります。

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