クリックポスト

クリックポスト値上げは2026年10月1日から|240円の新料金・サイズ変更・代替手段

日本郵便は2026年7月3日、クリックポストの運賃を185円から240円へ改定すると発表しました。適用は2026年10月1日からです。

注目したいのは、これまで厚さ3cmの制限で送れなかった商品も、240円で発送できる候補になることです。厚さ4cm程度の荷物や、7cm対応ポストに入る厚めの商品も、改定後のサイズ・重量などの条件を満たせば利用の幅が広がります。

例えば、レターパックプラス600円で送っていた荷物を240円に切り替えられれば、1件360円、送料60%の節約です。一方、引き続きクリックポストで送る荷物は1件55円の値上げとなります。

この記事では、Amazonの自己発送を行う出品者に向けて、料金の切替時刻、梱包サイズの注意点、代替手段の選び方を整理します。

2026年9月30日更新。日本郵便の7月3日の改定発表と、クリックポスト公式サイトの8月21日・9月16日のお知らせを確認しています。窓口の取り扱いについては、下記の注意点もご確認ください。

3行でわかる改定の要点

  • いつから: 2026年10月1日。旧料金の適用には、9月30日23:30(予定)までの支払手続き完了が必要
  • いくら: クリックポストは185円→240円(1件あたり55円の値上げ)
  • 条件も変わる: サイズは「3辺合計60cm以内・長辺34cm以内でポストに投函できるもの」、重量は2kgに緩和、差し出しは原則ポスト投函(投函できない場合の扱いは公式案内を確認)

あわせて通常のゆうパケットも、厚さ別の基本運賃(1cm以内250円/2cm以内310円/3cm以内360円)から、360円に統一されます。これは運賃区分の変更であり、ゆうパケットの厚さ制限がなくなるという意味ではありません。

改定内容そのものの詳細はクリックポスト完全ガイド、他の発送方法との比較は送料・サイズ早見表にまとめています。ここからは影響と対策に絞ります。

厚さ4cmも、対応ポストなら7cmも。240円で送れる商品が広がる

厚さ3cmを超えるために別の配送方法を使っていた商品こそ、今回の改定で見直したい対象です。 4cm程度の書籍や小物、7cm対応ポストを利用できる衣類・雑貨なども、条件を満たせば全国一律240円で発送する選択肢が生まれます。

厚さ4cmなら、3cmを少し超える書籍や小物も発送候補に

改定前は、ポストに入る荷物でもクリックポストの厚さ3cm制限を超えると利用できませんでした。改定後は、厚さ4cmの荷物も、実際に投函でき、3辺合計60cm以内・長辺34cm以内・2kg以内などの条件を満たせば、240円で送れる候補になります。

これまで「あと1cm薄ければ」と別の配送方法に変えていた荷物も、梱包を無理に圧縮せずに送れる可能性があります。

ただし、すべてのポストが4cmまで対応しているわけではありません。投函口の大きさは設置されているポストによって異なります。郵便局アプリでは投函口の大きさを確認できます。梱包後の膨らみも含めて、押し込まずに入るか確かめてください。

7cm対応ポストなら、厚めの衣類や雑貨も240円の発送候補に

日本郵便は、厚さ7cm以内の郵便物等を投函できる大型投函口のポストを設置しています。通常の投函口には入らない厚みのある荷物を差し出せるのが特徴です。設置場所は限られるため、まず近くにあるかを確認しましょう。

厚さ7cm対応・大型投函口郵便ポストの設置場所を見る(日本郵便公式PDF)

大型投函口が利用できれば、改定後のクリックポストでは、これまで厚さ3cmの制限で対象外だった商品の発送方法を見直せます。例えば、次のような梱包が候補になります。

商品・梱包の例梱包後の外寸例3辺合計
厚めの文庫本、書籍の小さなセット20×15×6cm41cm
ポーチや畳んだ衣類などの布製品25×20×6cm51cm
小型の雑貨や文具のセット24×17×7cm48cm

これらは発送を検討するための寸法例で、個々の商品が必ず送れるという意味ではありません。緩衝材を含めた外寸、2kg以内の重量、内容品の条件を満たし、実際に投函できることが必要です。特に7cmちょうどの梱包は、膨らみや投函口の形状にも注意してください。

600円で送っていた荷物なら、240円への変更で1件360円の節約

厚みのためにレターパックプラス600円を使っていた荷物を、改定後のクリックポスト240円へ変更できれば、送料は1件360円、60%減。月50件を切り替えられる場合は、月18,000円の送料削減になります。梱包材やポストまでの移動費は含めない試算です。

「値上げで55円高くなる」だけでなく、「今までクリックポストで送れなかった厚い商品を240円で発送できる可能性が広がる」ことも今回のメリットです。書籍・衣類・雑貨など、厚みを理由に別の配送方法を使っていた商品から見直してみてください。

なお、ポストの投函口サイズと配送サービスの利用条件は別です。日本郵便はゆうパケットポストについて、大型投函口の右側からは差し出せないと案内しています。本節は改定後のクリックポストの条件を踏まえた活用例であり、ほかの配送サービスにも7cmの扱いが適用されるという意味ではありません。

185円で使えるのはいつまで?支払期限とサービス停止時間

公式サイトの9月16日のお知らせでは、2026年9月30日23:30(予定)までに支払手続きが完了した取引は旧運賃185円と案内されています。日付だけで判断せず、支払手続きの完了時刻を確認してください。

また、9月30日23:30〜10月1日6:00はメンテナンス予定です。この間はクリックポストのページにアクセスできず、再開時刻は前後する可能性があります。改定をまたいで発送準備をする場合は、必要なラベルの印刷まで余裕をもって済ませておきましょう。

旧運賃で手続きしたラベルを使う場合も、有効期間や荷物の引受条件は別途確認が必要です。「9月中に申し込めば、いつでも旧条件で発送できる」という意味ではありません。

コスト影響の試算:月にいくら増えるか

1件あたり55円の増加が、月間の発送件数によっていくらになるかを試算しました。

月間発送件数増加額/月増加額/年
50件+2,750円+33,000円
100件+5,500円+66,000円
200件+11,000円+132,000円
300件+16,500円+198,000円

※発送件数を仮定した試算です。全件をクリックポストで発送した場合の単純計算で、実際の内訳により変動します。

同じ件数を12か月発送する場合、月100件なら年間66,000円の増加です。値上げを価格に反映しなければ、他の条件が同じ場合、1件あたりの利益が55円減ります。例えば利益200円の商品なら145円となるため、低価格の商品から見直すと影響を把握しやすくなります。

【要注意】「厚さ制限撤廃」は単純な緩和ではありません

今回の改定で「厚さ3cmの制限が撤廃される」と報じられています。これ自体は事実ですが、「厚い荷物が自由に送れるようになる」わけではありません。ここが最も見落とされやすいポイントです。

改定後の条件をもう一度正確に見てみます。

3辺合計が60cm、長辺34cm かつ 郵便差出箱に投函可能なもの

つまり、厚さの数値制限が消える代わりに、3辺合計60cmという新しい枠と、ポストに投函できることという条件が入ります。

外寸34cm×25cm×3cmの梱包は、改定後の上限を超える

現行の上限は「長辺34cm・短辺25cm・厚さ3cm」です。この3辺を合計すると——

34cm + 25cm + 3cm = 62cm

改定後の枠(60cm以内)を超えてしまいます。 つまり、34cm×25cmの外寸で厚さ3cmを使い切っていた荷物は、改定後はクリックポストで送れなくなる可能性があります。

厚さと底面積はトレードオフ

長辺を34cmとした場合、3辺合計60cmの枠内で使える厚さは次のようになります。

底面(長辺34cm × 短辺)3辺合計60cm枠で使える厚さ
34cm × 25cm(現行の上限)1cm
34cm × 23cm3cm
34cm × 20cm6cm
34cm × 15cm11cm

この表は3辺合計から計算した寸法上の余裕で、発送できる厚さの保証ではありません。梱包材や膨らみを含めた外寸で測り、投函条件も確認してください。

なお、A4用紙そのものは29.7cm×21cmです。「A4だから送れない」とは限りません。商品の呼び名ではなく、梱包後の外寸で判断します。

さらに「ポストに投函できること」が条件

上の表で「厚さ11cmまでいける」と読めても、原則として郵便差出箱に投函できることも条件です。差入口のサイズはポストによって異なるため、実際に送れる厚さは投函するポスト次第です。

窓口での差し出しを一律に不可とは判断しないでください。 日本郵便は8月21日に、ポストへ投函できない場合等の発送方法についてFAQを更新したと告知しています。

今回の確認ではFAQのリンク先がトップページへ戻り、個別条件の本文を確認できませんでした。窓口を利用する必要がある場合は、公式サイトの「2026年10月1日からの変更点」または最寄りの郵便局で、荷物の寸法と差し出し状況に合う取り扱いを確認してください。

得するケース・損するケース

上記を踏まえると、影響はセラーの荷物によって3つに分かれます。

サイズ超過のケース:梱包の見直しや別の発送方法が必要

底面34cm×24cm・厚さ3cmの荷物(3辺合計61cm)は、現行ならクリックポスト185円で送れますが、改定後は3辺合計60cmを超えるため送れません。まず梱包の余白を減らせるかを確認し、商品の保護と両立しない場合は別の発送方法を比較してください。

例えば、レターパックプラスの専用封筒に収まり、重量などの条件も満たす荷物を600円で送る場合、旧クリックポストとの差は415円です。ただし、必ずこの方法へ切り替える必要があるわけではありません。

得するケース:底面が小さく厚い荷物(−360円/件)

底面25cm×20cm・厚さ4cmの荷物(3辺合計49cm・2kg以内)は、改定前のクリックポストでは厚さ制限を超えます。これまでレターパックプラス600円で送っていた場合、改定後はクリックポスト240円で送れる(ポストに投函できる場合)ため、1件あたり360円の削減になります。

値上げにもかかわらず、こうした荷物が多いセラーは総額が下がる可能性があります。

引き続き条件を満たす荷物:1件あたり55円増

改定前後どちらのサイズ・重量・差出条件も満たす荷物を、そのままクリックポストで送る場合は1件あたり55円の増加です。

値上げ後の代替手段は?ゆうパケットなどとの選び方

クリックポストの代替として使われるゆうパケットとの差も変わります。

クリックポストゆうパケット差額
改定前(厚さ1cm以内)185円250円65円
改定前(厚さ2cm以内)185円310円125円
改定前(厚さ3cm以内)185円360円175円
改定後(規定サイズ内)240円360円120円

通常のゆうパケットとの基本運賃の差は120円です。ただし、安さだけで決めると、荷物が規格に収まらなかったり、必要な配送条件を満たさなかったりすることがあります。

  • 新しい規格に収まり、ポストから発送できる:クリックポストを継続する場合の送料を基準に比較します。
  • 窓口からの発送を重視する:通常のゆうパケットなどについて、サイズと受付条件を確認します。
  • 厚みのある荷物を対面で届けたい:レターパックプラスなどを比較します。専用封筒に収まるかも確認が必要です。
  • 補償や日時指定が必要、または小型配送の規格を超える:ゆうパックなども含めて選びます。

フリマアプリ専用の配送や契約運賃は、利用できる取引・条件が異なります。Amazonの自己発送に使えるかを確認し、表示された送料だけで比較しないようにしましょう。具体的なサービスの比較は送料・サイズ早見表で確認できます。

Amazon出品者が見直す5つの項目

  • 主力商品の3辺合計を実測する — 34cm+25cm+3cmのような「底面が大きく厚い」荷物は改定後の上限を超える。該当する場合は梱包の見直しか、代替の発送方法を決めておく
  • 厚さ3cm超で送っていた荷物を洗い出す — 底面が小さければ、10月以降はクリックポスト240円に移せて安くなる可能性がある
  • 送料設定・商品価格を見直す — 送料込み価格で出品している場合、55円の増加を織り込む
  • 差し出し方法を確認する — 原則ポスト投函。窓口が必要な場合は、最新の公式案内で自分の荷物の取り扱いを確認する
  • 投函するポストの差入口を確認する — 厚みのある荷物を送る予定なら、入るかどうかを事前に確かめておく

入力支援ツールを使う場合の注意

日本郵便は公式サイトで、市販の入力支援システムにより正常に利用できない場合があると案内しています。導入する場合は公式の注意事項も確認し、自分の環境での動作と作業時間を試しながら確かめてください。

よくある質問

クリックポストは2026年10月1日からいくらになりますか?

全国一律240円(税込)になります。改定前の185円から55円の値上げです。日本郵便が2026年7月3日に発表し、2026年10月1日から適用されます。

厚さ制限が撤廃されると、厚い荷物は自由に送れるようになりますか?

いいえ。厚さ3cmという数値の制限はなくなりますが、代わりに「3辺合計60cm以内・長辺34cm以内で、郵便差出箱に投函できるもの」が条件になります。3辺合計60cmの枠内で厚さと底面積のトレードオフになるため、底面が大きい荷物では厚さをほとんど使えません。加えて実際に送れる厚さは、投函するポストの差入口のサイズに左右されます。

値上げでも得になるケースはありますか?

あります。厚さ3cmを少し超えるために、これまでレターパックプラス(600円)などを使っていた荷物が、改定後はクリックポスト240円で送れる場合があります。この場合は1件あたり360円の削減になります。ただし3辺合計60cm以内・2kg以内で、ポストに投函できることが条件です。

2026年10月1日以降、郵便局の窓口でクリックポストを差し出せますか?

改定後は原則ポスト投函です。ただし、日本郵便は8月21日にポストへ投函できない場合等の案内を更新しています。窓口で一律に受け付けないとは断定せず、最新の公式FAQまたは郵便局で、荷物や状況に応じた取り扱いを確認してください。

送料だけでなく、梱包と作業時間も合わせて見直す

まず、主力商品の梱包後の3辺と重量を測り、改定後もクリックポストで送れるか確認しましょう。そのうえで、月間発送件数×55円を目安に負担増を計算し、商品価格・梱包・発送方法を見直すと、対策の優先順位が決まります。

基本的な使い方はクリックポスト完全ガイド、ほかの配送方法との比較は送料・サイズ早見表にまとめています。

クリックポスト一括自動登録支払い for Amazonも、あわせてチェック

セラーセントラルの注文を、クリックポストへワンクリックでまとめ申込